警備会社の正しい歴史を認識し、負のループを終わらせるIMSのエンジェル制度

こんにちは。
警備業で独立を目指す人財を育成するIMSグループで、株式会社イージスの代表を務めている吉岡忠です。

私が警備業界に入り、警備会社(以下A警備)の内勤になって指導教育責任者の資格を取得したばかりの頃、ある上司から

「ちょっと時間ある?君に話しがあるんだ」

と、食事に誘われました。

その上司(以下Kさん)はお世辞にも人当たりが良い方とはいえず、普段から世の中に対して斜に構え、愚痴や世相を嘆くようなネガティヴな発言も多く、上司や他の内勤者、警備員さん達からも好かれてはいない方でした。

そんな人から食事に誘われたものですから、当然お断わり…

…しようと一瞬思ったのですが、私は隊員時代からKさん事は嫌いではなかったし、真剣な表情で言われたものですからご馳走になることにしました。

レストランに着くや否や、Kさんは

「吉岡君、自分は社長からも嫌われているし、このままこの会社に居て出世したとしても先は知れている。この会社を辞めて一緒に警備会社を始めないか?社長になって儲けようよ!!」

と、相談を持ち掛けられました。

私としても、まさかその様な話で食事に誘われたとは思ってもみなかったので面食らいましたが、とりあえず詳しく話を訊いてみることにしました。

「えっと…どういう事です⁉」

Kさんは内勤者としての経験が長く、A警備の歴史を教えてくれました。

聞くところによると、A警備の創立メンバーのうち数人は元々業界最大手のT警備におり、T警備に居ては自分たちいつまでも雇われる側から抜け出すことが出来ないと悟り、社長となるF氏が創業メンバーを連れ、資本金を全額出資してO警備を設立したとのこと。

時はバブル経済真っ只中、会社はすぐに儲かったらしいが創業メンバーたちの給与には反映されず、O警備の設立と繁栄に尽力したにも関わらず、苦楽を共にしたこともまるで無かったかのような扱いに、創業メンバーたちはオーナー社長に不満を抱き始めました。

「創業の時ばかりいいこと言って我々を引き連れてきたのに、儲かったら自分だけお金をとっている。これじゃT警備の時と同じじゃないか!!何のために頑張って来たのかわからない…」

会社の持ち主である株主が社長のみである以上、創業メンバーであろうが何も言うことが出来ません。

ほどなくして社長以外のメンバーはO警備を退職し、新たに警備会社を立ち上げました。

「これがウチ(A警備)の歴史なんだよ」

Kさんは教えてくれました。

「ところがどうだい?結局ウチ(A警備)も同じ歴史を繰り返していないかい?」

そうです、A警備も株式を分け合って持っていた代表同士がお金の使い方を巡ってモメ、辞めた方の代表がまた新しく警備会社を設立したのでした。

Kさん「会社というのは株主が一番エライんだ。持ち株数の多い方が決定権を持つから独裁的になる。T警備からO警備が分裂し、そこからウチの会社が出来たのもそれが原因。で、結局持ち株数の少ない代表が辞めてまた分裂した。そして我々従業員は結局、雇われる側でいる限り時間を切り売り働きバチと一緒。死ぬまで働く奴隷さ」

『働きバチ』、『奴隷』という単語がやけに耳に残りました。

Kさん「奴隷のまま一生を終えるなんてイヤじゃない!?だからさ、お金を出し合って一緒に警備会社を作ってオーナーになろうよ。そうすればガッポリ儲けられるよ!!」

こういう話でした。

そのとき、Kさんは本気で言っていた訳ではなく、唯一話が出来そうな私に愚痴をこぼしたかっただけだったのだと思います。

なぜなら私が

「いいですね!やってみますか!資本金なら数百万は出せます!!」

と返事をしたら驚いた顔をし、その後、一切その話をしませんでしたから…

とはいえ、話を訊いてとても勉強になったのは確かです。

警備会社の歴史

それから数年して別の取締役、A社の取締役だったT本部長から同様のお話、町田で警備会社を立ち上げるということでお誘いを受けました。

T本部長はA社の創業メンバーでしたが、A社の社長は長い間無職で引き籠りをしていた息子を入社させ、いきなり株まで持たせるという独裁に嫌気が差し、独立を決めたのでした。

このT本部長の独立話も株の大半を持っていたオーナー社長による『独裁』が原因です。

私としても訳の分からない社長のドラ息子がいきなり入社してきていきなり自分が勤める会社の株主になるなど面白くありませんし、お世話になっていたT本部長のお話を有り難く受諾しました。

そこから現在のIMSに至る話は長くなりますので私のブログをご覧ください↓

https://ims.tokyo.jp/contents/1663

町田で警備会社を立ち上げ、創業社長の死により間もなく廃業せざるを得ず、紆余曲折あって自ら警備業を起業しようと決断し、IMSと出会った私ですが、まず驚いたのがIMS創業の経緯が、私が長い間所属していたA警備の歴史と相似していたことです。

つまり

1.一人が資本金を出して『仲間』と共に警備会社を立ち上げる→

2.『オーナー(株主)社長』と『その他奴隷という仲間たち』という構図の出来上がり →

3.独裁経営に『その他の奴隷』達は嫌気が差し、辞めて独立→

4.新しい警備会社では同じ轍を踏まないと決意する→

5.しかし殆どのメンバーはお金が無いので、お金を持っている人がとりあえずは一人で出資する→

6.2に戻り以降繰り返し→

愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ。

1~6のループが数多ある警備会社の歴史であるという事実を、IMSとの出会いで知りました。

残念なことに警備会社を創業する社長たちの大半はこの歴史を知らず、経験からしか学ばないのでこの愚かしい無限ループが繰り返されるのです。

ですからIMSという法人は、最初からそんな負の無限ループを終わらせよう、いわば輪廻から抜け出し、皆で涅槃(幸福)へ至ろうという目的でスタートしました。

負の無限ループを断ち切り、『独裁者とその他奴隷の仲間たち』という構図を作らない方法は、

複数人が均等に株を持つ

これしかありません。

IMSはこの制度を起業当時から守り通しているので、独裁者も奴隷も存在しません。

その代わりに存在するのは『エンジェル』です。

IMS独自のエンジェル制度

そして現在ではたくさんの『独裁者ではない』社長を生み出しているIMS。

イチ従業員から社長になった人、最初から独立を志して社長になった人、経緯はそれぞれ違いますが、警備会社立ち上げの際、一番の障壁が『お金』です。

お金が無いから結局独裁者を作り負のループを繰り返してしまう、というのは先に記した『歴史』のとおり。

だから我々IMSはお金の問題をクリアするためにエンジェル制度を作りました。

資本金が無いのならば出資者を募ればいい。

世にあるクラウドファンディングのようなもののように『顔の見えない出資者』とは違います。

豊富な警備会社経営実績を持つIMSの取締役のなかから独立希望者自らが選ぶのです。

そして手持ちのお金が無かったとしてもエンジェル達から借り(もちろん出世払い!)、株主の一人となって創業が出来ます。

この制度であれば、独裁者も奴隷も生まれない。生まれようがない。

IMSから独立した法人は数多ありますが、すべてグループが関与する法人であり、先に記したような警備会社の負の歴史を繰り返すことはあり得ないのです。

お金の問題をクリアし、エンジェルを募って警備会社を立ち上げた人財が成長・成功し、今度は次なる人財のエンジェルになる。

これこそが警備会社の負の歴史(輪廻)から抜け出し、皆が幸せになる好循環(涅槃)へと至るIMSのエンジェル制度なのです。