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利回りと複利

利回り商品といえば、投資信託や不動産投資が思い浮かぶます。
利回りとは、投資金額に対する利子も含めた年単位の収益の割合のことです。

 

投資信託の場合、利回りである収益に、更に利回りが付きます。
つまり、利子に利子が付くことを複利というのです。

 

またこの逆の現象が、カードローンの返済で発生します。
返済が遅れたり、リボ払いなどを使うと、利子に利子が付くのです。

 

不動産投資の場合は、収益が再投資されないので複利効果がありません。
純粋に利回りだけの期待が、不動産投資です。

表面利回りと実質利回りの違い
表面利回り(%)=(年間収入÷物件購入価格)×100
実質利回り(%)=(年間収入-維持費などの諸経費)÷(物件購入価格+登録免許税などの諸経費)×100

実際の収入には税金がかかり、最終的に売却した時には損失が出たりします。
本来トータル的な利回りは、投資期間が終了した時点で確定します。

表面利回りは高いほどいい?

単純計算で表面利回りが10%だと、10年でもと(投資金額)が取れます。
だから「表面利回りが高いほどいい」と思いますね。

 

仮に売却時の損益が±0%だったとします。
この時は、表面利回りが何%であっても常に利益が出ます。

 

しかし売却時の損益が-50%だったら、表面利回り10%で6年目からが利益になります。
将来の売却益は誰にもわからないので、利回りが高いほうが有利と思えます。

 

果たしてそうでしょうか?
現実には表面利回りも変動するし、誰にもわかりません。

 

つまり利回りも売却益も、タダの期待でしかないのです。
こんな理由から、特に日本人は元本保証の貯金が大好きなんですね。

それでも投資が必要!

リスクを回避しすぎて安全に生きるのは誰のためですか?
貯金するのは誰のためですか?銀行のためですか?

 

自分だけのためですね。
社会に貢献しない活動に、何か意味はあるのでしょうか?

 

投資にはリスクがあります。
しかしリスクを背負うのは、他人ではなく自分ですよね。

 

自らリスクを背負って社会に貢献する活動のほうが良くないですか?
そのお礼が、利回りなのです。

 

利回りがある限り、売却しなければ損は出ません。
そう考えれば、少しは気が楽になりますね。

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